この記事では、屋根の色を無料で試せるシミュレーションツールを6つ紹介します。さらに、シミュレーション画面の色と実際の仕上がりにズレが生じる理由や、シミュレーション後に実物で色を確かめる3つの手順も解説します。
シミュレーションを上手に活用して、希望の屋根色を見つけましょう。
- 屋根色のカラーシミュレーションができる無料ツール6選
- カラーシミュレーションの画面の色と仕上がりがズレる3つの理由
- 屋根色による印象の違いと選び方のポイント
- シミュレーション後に実物で色を確かめる3ステップ
- 屋根の色シミュレーションに関するよくある質問
- 屋根の色は無料シミュレーションで候補を絞り、塗り板と中塗りで確認しよう
屋根色のカラーシミュレーションができる無料ツール6選
塗料メーカーや建材メーカーなどでは、屋根の色を試せるツールを無料で提供しています。
実際の塗料の標準色から選べるものや、3Dパースで立体確認できるものなど、特徴の異なる6つのツールを紹介します。
・いえふく|屋根用遮熱塗料の標準色から3Dで選べる
・関西ペイント|スタイル別のおすすめ配色から選べる
・エスケー化研|戸建て・集合住宅・工場まで建物タイプを選べる
・ケイミュー|3Dパースで屋根と外壁のバランスを回転して確認できる
・eペイント|シミュレーション結果をPDFで保存・印刷できる
・池田塗装|階数と壁の塗り分けパターンから選べる
保存機能の有無や選べる塗料の種類も、ツールによって異なります。目的や確認したいポイントに合うものから試してみてください。
いえふく|屋根用遮熱塗料の標準色から3Dで選べる
いえふくの「3Dカラーシミュレーション」は、会員登録なしでブラウザからすぐ利用できる3Dシミュレーターです。選べる家のモデルは3種類あり、自宅に近いモデルを選べます。
日本塗料工業会の塗料用標準色に対応しており、選べる色は全69色です。以下のメーカーの屋根用遮熱塗料の色を選択できます。
・日本ペイント(サーモアイシリーズ):25色
・関西ペイント(アレスクール):20色
・エスケー化研(エスケープレミアムルーフSi):24色
色を指定できるのは、外壁2面・屋根・玄関ドア・破風・雨樋・窓枠・化粧胴差の8か所です。さらに晴れ・曇り・夕方の天気を切り替えられるため、光の条件で屋根色の印象がどう変わるかを見比べられます。
運営は塗料メーカーではなく塗装会社ですが、シミュレーター自体は地域を問わず誰でも利用できます。
外壁のシミュレーションツールについては、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてお読みください。
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外壁シミュレーション無料アプリ・Webサイトおすすめ5選!失敗しない色選びの手順も解説
関西ペイント|スタイル別のおすすめ配色から選べる
関西ペイントの「スマートカラー」は5つの建物タイプから選び、以下のスタイルから配色を選べる仕組みです。
1. ナチュラルスタイル
2. モダンスタイル
3. 和モダンスタイル
4. 南欧スタイル
5. エレガントスタイル
6. クラシックスタイル
あらかじめ配色例が用意されているため、屋根と外壁の組み合わせに迷う方も、好みのスタイルから色を選べます。また、自由なカスタマイズにも対応しており、屋根・外壁(下部)・外壁(上部)・破風/軒天・サッシの5か所を個別に指定できます。
色は関西ペイントのおすすめ色だけでなく、日本塗料工業会の標準色からも選べるため、業者から色番号を指定された場合でも近い色を探して確認できる点が便利です。
屋根と外壁の配色パターンは、以下の記事で詳しく解説しています。
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外壁の色の組み合わせで失敗しないコツ|配色の黄金比率と人気色5選を紹介
エスケー化研|戸建て・集合住宅・工場まで建物タイプを選べる
エスケー化研の「住宅塗り替えシミュレーション」は、戸建住宅だけでなく集合住宅や工場の建物モデルにも対応しています。空室対策でアパートの外観刷新を考えているオーナーにとって、自分の物件に近い形状でカラーを試せる点が特徴です。
戸建住宅モデルは14種類が用意されており、2階建てや形状違いのほか、2色塗り分け専用のモデルもあります。屋根に加えて、外壁2面・天井・玄関ドア・付帯部の色指定も可能です。
外壁1・外壁2の2トーン塗り分けに対応しており、1階と2階で色を変えたい場合や、アクセントカラーを入れたい場合にも、配色を試しながら仕上がりを確認できます。
建物モデルは追加・更新される場合があるため、利用前にエスケー化研の公式サイトで最新のラインアップを確認してください。
ケイミュー|3Dパースで屋根と外壁のバランスを回転して確認できる
ケイミューの「自分でつくる!外観シミュレーション」は、3Dパースの建物モデルを回転させながら配色バランスを確認できるツールです。アプリのインストールや会員登録が不要で、すぐに利用できます。
3D機能では、建物をぐるりと回せるため、平面画像ではつかみにくい屋根と外壁のバランスを立体的に確認できる点が特徴です。寄棟・切妻・片流れなど、屋根形状の異なるモデルも用意されています。
ケイミューのツールで利用できる主な機能は、以下のとおりです。
・豊富な施工事例の中から建物を選べる
・昼景・夕景・夜景の時間変化に対応し、光の当たり方による色の見え方を試せる
・作成した外観デザインをダウンロードできる
ケイミューは外壁材・屋根材のメーカーであるため、選べるのは塗料の色ではなくケイミューが取り扱う屋根材の色です。塗り替えの色を決める目的で使うなら、色の系統や外壁との相性を見る用途に絞るとよいでしょう。
eペイント|シミュレーション結果をPDFで保存・印刷できる
eペイントの「カラーシミュレーション・デモ塗装店」は登録不要で無料で利用できる、オンラインカラーシミュレーションです。屋根の色は、日本ペイント・関西ペイント・日本特殊塗料から選択できます。
外壁2面・屋根・軒裏・アクセント・破風・竪樋・窓枠・ドアーなど9か所の配色を細かく指定できます。PC・タブレット版では、最大4パターンの配色イメージをA4用紙にまとめて出力できる点が特徴です。
注意したいのは、自宅写真を使ったシミュレーションには塗装業者が発行する物件コード(パスワード)が必要な点です。eペイント加盟業者への依頼が前提となるため、まずはデモ塗装店で候補色を絞り、業者との打ち合わせ段階で自宅写真版へ切り替える流れがスムーズです。
池田塗装|階数と壁の塗り分けパターンから選べる
池田塗装のカラーシミュレーションは、建物の形を選んだうえで、外壁・屋根・ベランダ・付帯部に個別の色を指定できるツールです。
選べる建物は、以下の6タイプです。
・3階建て(壁1色)
・3階建て(壁2色)
・2階建て(壁1色)
・2階建て(壁2色)
・アパート
・和風住宅
外壁を上下で塗り分けるツートンカラーにも対応しているため、単色とは異なる配色を試せます。屋根と外壁の色の組み合わせを比較したい場合にも使いやすいでしょう。
屋根の配色は、日本ペイント26色とアステック38色の計64色です。外壁が716色から選べるのに対し、屋根は絞られているため、屋根色を数多く見比べたい場合は他のツールと併用するのがおすすめです。
なお、屋根の形状を指定する機能はなく、形状はモデルごとに固定されています。配色は「配色メモ」に複数ストックして見比べられますが、ページを移動すると消えるため注意が必要です。
カラーシミュレーションの画面の色と仕上がりがズレる3つの理由
カラーシミュレーションは、屋根の色や外壁との組み合わせを確認するのに便利なツールです。ただし、画面に表示された色が、そのまま実際の屋根の仕上がりになるわけではありません。
塗装後に「思っていた色と違う」と感じないためにも、シミュレーション結果と実際の色に差が生じる理由を知っておきましょう。
・面積効果で小さな色見本とは印象が変わる
・モニターの明るさや色温度で色味が変わる
・屋根の勾配と日射角度で面ごとに見え方が変わる
面積効果で小さな色見本とは印象が変わる
同じ色でも、塗る面積が大きくなるほど色の特徴が強く感じられることがあります。この現象は「面積効果」と呼ばれ、主に明度や彩度の感じ方に影響します。
注意したいのは、明るい色と暗い色では、面積が広がったときの見え方が異なることです。明るい色はより明るく鮮やかに、暗い色はより暗く重く感じられる傾向があります。
画面上の小さな見本では「ちょうどいい」と感じた明るめのブラウン屋根が、塗装後には派手に見えたり、ブラックやチャコールグレーが想像より重く感じられたりすることがあります。
屋根の色を選ぶ際は、屋根全体に塗ったときの印象をイメージすることが大切です。
モニターの明るさや色温度で色味が変わる
同じシミュレーション画像でも、見る端末が変わるだけで色の印象が違って見えることがあります。モニターの設定による色の見え方の違いは、以下のとおりです。
| モニターの設定 | 色の見え方 |
|---|---|
| 輝度が高い | 全体が明るく見える |
| 色温度が高め | 青みがかった印象になる |
| 色温度が低め | 赤みがかった印象になる |
また、スマートフォンとPCモニター、あるいはメーカーが異なるディスプレイでも、色の再現範囲が違うため、同じブラウンが赤寄りに見えたり、くすんで見えたりすることがあります。各社のシミュレーションページにも、「画面上の色は、ご使用のモニターによって、実際の色とは異なって表示されますのでご注意ください」と明記されています。
そのため、シミュレーション結果は、1台の画面だけで判断せず、スマートフォンやPCなど複数の端末で確認しておくと安心です。ただし、どの端末で見ても実際の塗装色を正確に再現できるわけではないため、最終的な色選びでは実物の色見本などもあわせて確認しましょう。
屋根の勾配と日射角度で面ごとに見え方が変わる
屋根は立体構造のため、面ごとに受ける日射量が異なり、同じ色でも明るさや濃さの印象が変わりやすい点には注意が必要です。例えば、切妻屋根なら南面と北面で日当たりに差が出やすく、寄棟屋根では4面それぞれで光の当たり方が異なります。
晴天の昼間は直射日光によって色が明るく見えやすい一方で、曇天や朝夕の光が弱い時間帯には、同じ色でも暗く落ち着いた印象に見えることがあります。
シミュレーション画像では、屋根の勾配による陰影や、時間帯・天候による光の変化まで完全に再現できるとは限りません。そのため、シミュレーション画面の色だけでなく、実際の施工事例なども参考にしながら仕上がりをイメージすることが大切です。
屋根色による印象の違いと選び方のポイント
屋根色は、目指す外観の印象から決めると選びやすくなります。代表的な色は、ブラック・グレー・ブラウン・レッド/ブルーの4系統です。
色ごとの特徴や選び方のポイントを紹介します。
・モダンで引き締まった印象にするなら「ブラック屋根」
・上品で落ち着いた印象にするなら「グレー屋根」
・温かみのあるナチュラルな印象にするなら「ブラウン屋根」
・個性を出したいなら「レッド/ブルー屋根」
好みだけでなく機能面も併せて確認すると、塗装後の後悔を防げます。自宅の外壁の色と見比べながら読み進めてください。
モダンで引き締まった印象にするなら「ブラック屋根」
ブラック屋根はモダンな印象で、安定感のある引き締まった外観に仕上がります。また、砂埃や排気ガスなど、黒っぽい汚れが目立ちにくく、美観を長く保ちやすいのも特徴です。
ブラック屋根は、以下のように外壁の色とコントラストをつけることで、メリハリのある洗練された印象を演出できます。
| 外壁の色 | 仕上がりの印象 |
|---|---|
| グレー | 落ち着きのある、洗練された外観 |
| ホワイト | コントラストが際立つ、清潔感のある外観 |
| ベージュ | やわらかく、温かみのある外観 |
| ブラウン | 重厚感のある、落ち着いた外観 |
色の濃いブラック屋根は、外壁の色によってコントラストの強さが変わるため、同じブラックでも組み合わせによって仕上がりの印象は大きく異なります。すっきりとした印象ならホワイトやグレー、やわらかさを加えたいならベージュ、重厚感を出したいならブラウンを組み合わせるとよいでしょう。
一方で、ブラック屋根は、日射による表面温度が上がりやすい点には注意が必要です。屋根の温度上昇を抑えたい場合は、遮熱効果のある塗料を選ぶことも検討しましょう。
遮熱塗料の仕組みやメリット・デメリットについては、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
▶関連記事
遮熱塗料のメリットとデメリット!遮熱される原理は?おすすめ塗料も紹介
上品で落ち着いた印象にするなら「グレー屋根」
グレー屋根は、主張しすぎず上品で落ち着いた印象に仕上がるのが特徴です。明るめのグレーなら、すっきりとした開放感のある外観に、チャコールグレーなど濃い色なら重厚感のあるシックな外観に仕上がります。
グレー屋根と相性のよい外壁色には、以下のようなものがあります。
| 外壁の色 | 仕上がりの印象 |
|---|---|
| ホワイト | 無彩色同士の組み合わせで、家全体が明るく見える |
| ベージュ | 柔らかい印象で、周囲の街並みにもなじみやすい |
| グレージュ | 濃淡のグラデーションで統一感のある仕上がりに |
| ネイビー | 明るめのグレーと相性が良く、シックで知的な印象に |
グレー屋根は外壁色との組み合わせによって、明るく軽やかな印象からシックで落ち着いた印象まで幅広く演出できます。外壁との明度差を意識すると、好みの雰囲気に近づけやすいでしょう。
また、砂埃や排気ガスなどの汚れと色が近いため、経年による印象の変化を抑えやすいのが魅力です。ただし、塗り替えの時期を決めるのは色そのものではなく、塗料の耐候性や劣化状態です。
メンテナンス頻度を抑えたい場合は、フッ素や無機など塗料のグレードも確認しておきましょう。
温かみのあるナチュラルな印象にするなら「ブラウン屋根」
ブラウン屋根は、自然な温かみがあり、落ち着いたナチュラルな印象に仕上がるのが特徴です。色のバリエーションも豊富で、明るいブラウンから黒に近いブラウン、赤みや黄みのあるブラウンまで、色味によって外観の印象を変えられます。
以下のように、同系色の外壁と組み合わせると、まとまりのある外観に仕上がります。
| 外壁の色 | 仕上がりの印象 |
|---|---|
| ベージュ | 統一感のある優しい外観に |
| 薄いブラウン | 派手過ぎず、落ち着いた大人の印象に |
和風住宅では瓦屋根に近い見た目になり、洋風住宅では北欧やナチュラルテイストの外観にもなじみます。このように、建築様式を選ばない汎用性の高さも、ブラウン屋根の魅力です。
さらに、雨や風による土埃などの汚れが目立ちにくく、色あせによる変化も比較的気になりにくい点もメリットです。外観の温かみと実用性の両方を重視したい場合も、選びやすいでしょう。
一方で、ブラック屋根と同様に日射を吸収しやすいため、屋根表面の温度が上がりやすい点には注意が必要です。
個性を出したいなら「レッド/ブルー屋根」
レッド屋根は華やかで温かみのある印象に、ブルー屋根は爽やかな印象に仕上がるのが特徴です。どちらもブラックやグレー、ブラウンなどの定番色とは異なるため、屋根の色で外観に個性を出したい場合に向いています。
レッドとブルーの屋根は、以下の外壁色との組み合わせがおすすめです。
| 屋根の色 | 外壁の色 | 仕上がりの印象 |
|---|---|---|
| レッド屋根 | クリーム・アイボリー | 華やかで温かみのある印象 |
| ブルー屋根 | ホワイト・ライトグレー | 爽やかで涼しげな印象 |
レッド屋根は、クリームやアイボリーなど明るい外壁と合わせると、南欧風の華やかな雰囲気に仕上がります。ブルー屋根は白やライトグレーの外壁と相性が良く、海辺のコテージのような爽やかな印象を演出できます。
一方で、レッドやブルーなど鮮やかな色は、色あせによる変化が目立ちやすい点に注意が必要です。鮮やかな発色には有機顔料が使われることが多く、無機顔料に比べると耐候性が劣りやすい傾向があります。
色持ちを重視するなら、屋根の色だけでなく使用する塗料グレードも確認しましょう。フッ素塗料や無機塗料は、ウレタン塗料やシリコン塗料より耐候性の高い塗料です。
初期費用は上がる場合がありますが、鮮やかな色をできるだけ長く保ちたい場合は、こうした塗料を選択肢に入れると安心です。
シミュレーションで気に入った色が見つかったら、業者との打ち合わせで「どのグレードの塗料を使うか」まで必ず確認してください。
色持ちに優れた無機塗料については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶関連記事
無機塗料とは?耐用年数や価格相場と、外壁塗装に取り入れるメリットを紹介
シミュレーション後に実物で色を確かめる3ステップ
屋根の色を検討する際は、シミュレーション画像だけで色を決めず、実物の色や施工事例も確認してから最終的な色を選びましょう。
契約前にできる確認から工事が始まってからの最終確認まで、3つのステップで紹介します。
1. 施工事例で同じ屋根材・同じ色の仕上がりを確認する
2. A4以上の塗り板で面積効果を体感する
3. 着工後、中塗りの段階で屋根色を確認する
1.施工事例で同じ屋根材・同じ色の仕上がりを確認する
塗装業者のWebサイトには、屋根塗装の施工事例が掲載されていることが多いです。自宅と同じ屋根材(スレート・瓦・ガルバリウムなど)で検討している色の事例を探すと、実際の屋根に塗ったときの色や質感をイメージしやすくなります。
Google画像検索で「屋根塗装 スレート グレー 施工事例」のように、屋根材名と色名を組み合わせて検索するのも一つの方法です。施工事例の写真を見るときは、次の3点に注目しましょう。
・色の明るさ:屋根全体に塗装すると、画面上の小さな色見本とは印象が異なることがある
・塗膜の質感:艶あり・艶消しで光の反射率が変わり、同じ色番号でも印象が異なる
・周辺環境との調和:外壁や周囲の建物との組み合わせによって、屋根単体とは違った見え方になる
気になる施工事例は保存しておき、シミュレーション画像と一緒に業者へ見せると、希望する色や仕上がりのイメージを共有しやすくなります。
屋根材の種類やおすすめのメーカーについては、以下の記事を参考にしてください。
▶関連記事
屋根材おすすめ10選!種類やメーカー、カーポート屋根のDIYについて解説
2.A4以上の塗り板で面積効果を体感する
色見本帳の色票は50×14mm程度と小さく、屋根面に塗ったときの印象を掴みづらいことがあります。そのため、A4サイズ以上の塗り板で実際の塗料の色を確認すると、面積が大きくなったときの見え方を確認しやすくなります。
届いた塗り板は室内で眺めるだけでなく、自宅の外壁や軒先に当て、自然光のもとで確認してください。朝・昼・夕方と光の当たり方が変わる時間帯や、晴天と曇天で見比べると、時間帯や天候による色の見え方の違いも確認できます。
外壁・サッシ・雨樋など周辺の色との相性も、あわせて確認しておくと安心です。
3.着工後、中塗りの段階で屋根色を確認する
屋根の色は、着工後の中塗りの段階で確認できる場合があります。屋根塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの工程が一般的です。
下塗りでは下地と塗料の密着性を高めるための塗料を塗り、その後、中塗りと上塗りで仕上げ用の塗料を重ねていきます。中塗りまで進むと、実際に使用する仕上げ用塗料の色を確認できるため、完成時の色をイメージしやすくなります。
色を確認するときは、以下を意識しましょう。
| 確認の条件 | 目安 |
|---|---|
| 見る位置 | 建物から少し離れた地上から確認する |
| 光の条件 | 晴れまたは薄曇りの日 |
| 回数 | 可能なら時間帯を変えて複数回 |
同じ塗料でも、太陽光の当たり方や天候によって明るさや色味の印象は変わります。雨天や光の少ない時間帯だけで判断せず、できるだけ普段の生活で屋根を見る時間帯に近い条件で確認するとよいでしょう。
契約前の打ち合わせで「中塗り後に色を確認できますか」と聞いておくと、確認方法やタイミングを決めておきやすくなります。あわせて「同じ色で塗装した施工事例はありますか」と尋ねておけば、実際の仕上がりもイメージしやすくなります。
屋根の色シミュレーションに関するよくある質問
シミュレーションで候補色を絞ったあとも、配色バランスや遮熱性能、費用相場など気になる点は多いはずです。ここでは、屋根と外壁の色合わせから室温への影響、近隣との調和、塗装費用まで4つの疑問をQ&A形式で取り上げます。
打ち合わせ前の最終チェックとして目を通しておくと、業者への質問もスムーズに進むでしょう。
屋根と外壁の配色バランスはどう決めますか?
配色バランスを考える際は、色ごとの面積比を意識することがポイントです。屋根や外壁塗装では、以下の比率を基本として考えます。
| 項目 | 面積比 | 該当箇所 |
|---|---|---|
| ベースカラー | 約70% | 外壁 |
| アソートカラー | 約25% | 屋根や塗り分けする外壁 |
| アクセントカラー | 約5% | 玄関ドア・ガレージ・ベランダ |
屋根は外壁より少し濃い色を選ぶと、建物の重心が下がって安定感のある印象になります。シミュレーターでは外壁のベースカラーを決めてから屋根色をやや濃くし、最後に付帯部の締め色を合わせる順番で進めてみましょう。
屋根の色で室温は変わりますか?
屋根の色だけで室温が大きく変わるわけではありません。日射反射率は色の明度などによって異なり、一般的に明るい色ほど日射を反射しやすく、濃い色ほど吸収しやすい傾向があります。
濃い色を選ぶ場合は、遮熱効果のある塗料を検討するとよいでしょう。
近隣の街並みとの調和はどう確認しますか?
候補色が絞れたら、自宅の前の道路から隣家2〜3軒を含めて街並みを眺め、その色が並んだときの見え方を確かめましょう。同じ屋根材・同じ色で塗った家を業者に案内してもらえるなら、実際の仕上がりを確認する参考になります。
近隣と極端に異なる色は、街並みの中で浮いて見えるだけでなく、将来売却や賃貸に出す際の第一印象にも関わります。景観計画は自治体ごとに定められ、対象となる地区や建築物の規模も異なるため、色選びの前に自宅の市区町村名と「景観計画」で検索するか、塗装業者や景観担当課へ相談してください。
なお、自治体の色彩基準では、原色に近い高彩度の色を避け、空や樹木の緑、土や石といった自然の色となじませる考え方が基本です。色選びに迷ったら彩度を抑えた方向で検討すると、街並みから浮きにくくなります。
屋根塗装の費用はどのくらいかかりますか?
30坪程度の戸建ての場合は、足場代込みで40〜80万円が屋根塗装のひとつの目安です。足場の設置・解体には15〜25万円ほどかかりますが、屋根と外壁を同時に塗装すれば足場の設置が1回で済むため、足場代が抑えられます。
屋根の大きさや塗料の種類、屋根の劣化状況などによって費用は変わるため、2〜3社から見積もりを取り比較しましょう。
坪数別の相場や見積書の内訳については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶関連記事
屋根塗装の費用相場は30〜110万円|坪数・塗料別の総額と安く抑える方法を解説
屋根の色は無料シミュレーションで候補を絞り、塗り板と中塗りで確認しよう
無料で利用できるシミュレーションツール6選と、色選びで失敗しないための確認手順を解説しました。
シミュレーションは、あくまで屋根色の候補を絞り込む手段のひとつです。面積効果やモニターの設定で見え方は変わるため、最終判断はA4以上の塗り板と着工後の中塗りで確認しましょう。
屋根塗装や外壁塗装を検討している方は、相談から見積もりまで完全無料で利用できる、外壁塗装の適正価格診断サイト「外壁塗装の窓口」をぜひご活用ください。
全国5,000社以上の優良店から、あなたの地域に合った施工店を無料で紹介します。見積もり依頼後でも料金や施工店の対応に納得がいかなければ断れるので、気軽にご利用いただけます。
納得できる屋根色と信頼できる施工店を見つけて、これから10年以上愛着を持てる住まいにしていきましょう。
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