外壁塗装のお金がないときはどうする?費用の確保から安くする方法まで解説

この記事では、リフォームローン・自治体の補助金・火災保険など、費用を確保する方法と外壁塗装の施工費用を抑える具体的なポイントを解説します。

さらに、お金がないときに狙われやすい悪徳業者を避けるための注意点も取り上げています。

コツを押さえておけば、限られた予算でも品質を落とさず外壁塗装を進められるようになるでしょう。



外壁塗装を後回しにするほど費用が膨らむ理由3つ

外壁塗装のお金がないときはどうする?費用の確保から安くする方法まで解説

「もう少し先でいいか」と外壁塗装を先送りにした結果、最終的な出費が倍以上に膨れ上がる可能性もあります。費用が膨らむ主な理由は、次の3つです。

・塗装だけで済む時期を逃すと張替え費用に跳ね上がる
・劣化が進むほど下地補修の追加費用がかさむ
・相続・築古物件は劣化状態が不明なまま悪化しやすい

それぞれの原因を見ていきましょう。

1. 塗装だけで済む時期を逃すと張替え費用に跳ね上がる

外壁塗装を後回しにすると、塗装だけでは対応できなくなり、外壁張替えが必要になる可能性があります。

30坪の戸建て住宅を例にすると、外壁塗装と張替えの費用には次のような差があります。

工事内容 費用目安
外壁塗装 約60〜110万円
外壁張替え 約100〜260万円

外壁塗装で対応できるのは、チョーキングや軽微なひび割れなど劣化の初期段階までです。シーリングの劣化やひび割れを放置すると雨水が壁の内部へ浸入し、木部の腐食や断熱材の劣化につながります。

特に築20年を超えた住宅では、内部腐食が進むことで住宅の構造強度そのものを下げるリスクも高まります。この段階まで進行すると外壁塗装では対応しきれず、張替えや躯体補修が必要です。

住宅ローンや教育費で家計が厳しいときに「今は出費を増やしたくない」と感じるのは当然のことです。しかし、60万円台で済むうちに対処するか、200万円以上の工事になるまで放置するかでは、最終的な負担額に100万円以上の差が生まれる可能性があります。

将来的な費用を抑えるためにも、小さな劣化の段階でも後回しにせず、早めに対処することが大切です。

外壁塗装の塗り替えの適切なタイミングについては、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてお読みください。

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外壁の塗り替え、何年目がベスト?外壁塗装の費用相場と失敗を防ぐポイント

2. 劣化が進むほど下地補修の追加費用がかさむ

外壁の劣化は段階的に進むため、放置するほど下地補修の費用が積み上がっていきます

劣化の段階ごとに必要な補修内容と、追加費用の目安は以下のとおりです。

劣化の段階 補修内容 追加費用の目安
チョーキング
(白い粉がつく)
高圧洗浄機による洗浄 約200〜500円/1㎡
ひび割れ 補修材の注入・部分塗装 約1〜10万円/箇所
鉄部分のサビ サビ止め塗装 約500〜2,000円程度/1㎡
へこみ・欠け・穴 パテで埋めて塗装 約1〜6万円/箇所
カビ・コケ・藻 高圧洗浄機による洗浄 約200〜500円/1㎡
コーキングの劣化 軽度の劣化:増し打ち工事
重度の場合:打ち替え工事
約6〜33万円
約24〜39万円
外壁材の反り・浮き 軽度の場合:ビスで固定
重度の場合:部分張り替え
約5〜10万円/枚

外壁を手で触ってチョークのような白い粉がつく「チョーキング」やカビやコケ、藻が発生している場合は、高圧洗浄で汚れを落としたうえで塗装をおこなうのが基本です。一方で、小さなひび割れやへこみ、穴がある場合は、1箇所ごとに部分補修費用が発生します。

また、コーキング(シーリング)の劣化は、状態によって工事内容が異なります。軽度の劣化であれば既存材の上から充填する「増し打ち」で対応できますが、ひび割れや打痩せが進んでいるケースでは、既存材を撤去してから新たなシーリング材を充填する「打ち替え工事」が必要です。

さらに、外壁の反りや浮きが生じているケースでは、軽度ならビス打ちで固定できますが、症状が進行した状態では、部分的な張り替えが求められます。

このように、外壁の劣化は症状の進行度によって必要な補修内容が大きく異なります。
軽度のうちであれば塗装や部分補修で対応できますが、放置して劣化が進むと、工事規模が大きくなり、結果的に費用が高くなるため注意が必要です。

早い段階で劣化のサインに気づき、適切なタイミングで対処することが、余計な出費を抑えるポイントといえるでしょう。

外壁塗装を先延ばしにするリスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

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外壁塗装は必要ない?塗装しなかった場合に起こることを解説

3. 相続・築古物件は劣化状態が不明なまま悪化しやすい

相続や中古購入で取得した築古物件は、前回の外壁塗装時期が不明なケースが多く、劣化が進んでいても気づきにくい点が特徴です。そのため「まだ大丈夫だろう」と判断を先延ばしにした結果、雨水が柱まで浸入していたという事例も少なくありません。

築20年を超える木造住宅では、外壁の劣化が進行している割合が高く、すでに塗装で対応できる段階を過ぎている可能性もあります。

このような場合は、外壁診断士や外装劣化診断士などの資格を持つ専門業者に依頼することで、塗装で済むのか、張替えが必要なのかを正確に判断できます。

診断費用は3〜30万円程度ですが、将来的な数百万円の修繕費を抑えるための「予防的な投資」といえるでしょう。

【そもそも外壁塗装の費用相場はいくら?】

専門業者に診断を依頼し、塗装が必要と判定された際の坪数別の費用目安は以下のとおりです。

坪数 費用相場
30坪 約60〜110万円
40坪 約80〜120万円
50坪 約100〜150万円

外壁塗装の費用は、主に住宅の坪数に加え、使用する塗料の種類によって変動します。特にフッ素や無機塗料など耐久性が高い塗料は、費用も上がる傾向があります。

そのため、自宅の坪数とあわせて塗料のグレードも踏まえながら、おおよその予算感を把握しておくと安心です。

お金がなくても外壁塗装費用を確保する方法

外壁塗装のお金がないときはどうする?費用の確保から安くする方法まで解説

手元にまとまった資金がなくても、ローンや公的制度を活用すれば外壁塗装の費用は確保できます。

外壁塗装の費用を確保するための代表的な3つの方法を解説します。

・リフォームローンで月々の支払いに分散する
・自治体の補助金を申請して自己負担を減らす
・火災保険の風災・雹災適用で補修費を補填する

リフォームローンで月々の支払いに分散する

無担保型のリフォームローンなら、担保や保証人なしで塗装費用を月々の返済に分散できます。金利は年1.7〜5%程度、返済期間は最長15年が一般的です。

借り入れ額:100万円・150万円、金利5%、10年返済で借りた場合の月々の返済額の目安は以下のとおりです。

借入額 月々の支払い目安
100万円 約10,600円
150万円 約15,900円

このように、リフォームローンを活用すれば、家計への負担を抑えながら塗装に着手できます。

住宅ローンの残債がある方は、借り換え時に塗装費用を上乗せする方法もあります。変動金利で借り換えをする場合は、金利0.5〜1%台で組めるケースもあり、無担保型より利息負担を大幅に減らせるでしょう。

ただし、借り換え手数料が数十万円かかる点と、審査が厳しくなる点には注意が必要です。
リフォームローンには、主に以下のような条件が求められます。

・満20歳以上、満65歳以下の方
・前年度の税込年収200万円以上
・現在安定した収入のある方(年金収入のみの方は利用できません)
・契約時に金融機関に来店できる方
・勤続年数1年以上
・本人確認書類・収入証明書・工事見積書の提出
(※金融機関により条件は異なる)

「住宅ローンの上にさらに借りるのは不安」と感じる方もいるでしょう。ただ、月々1万円程度の返済で放置による数十万円の追加出費を防げると考えれば、家計を守るための先行投資ともいえます。

リフォームローンは住宅ローンより審査期間が短く、数日〜1週間程度で融資が受けられるのが一般的です。そのため、業者選びと並行してローンの相談を進めておくとスムーズです。

外壁塗装のローンを組むメリットやデメリット、審査が通らない時の対処法は以下の記事で詳しく解説しています。

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外壁塗装でローンを組むメリット・デメリットは?審査が通らないときの対処法や金利の相場を解説

自治体の補助金を申請して自己負担を減らす

外壁塗装の費用負担を抑える方法として、自治体が実施しているリフォーム補助金・助成金制度の活用があります。これらの制度を利用すると工事費の一部が補助され、自己負担を軽減できます。

補助率と上限額の一般的な目安は以下のとおりです。

・補助率:工事費の10〜50%程度
・上限額:10〜30万円

また、地域によっては高齢者世帯向けの住宅改修支援や、断熱改修と組み合わせた補助金制度を活用できる場合もあります。

制度の有無や金額は市区町村ごとに異なるため、まずは自分の自治体の公式サイトで「住宅リフォーム 補助金」と検索し、外壁塗装に活用できるか自治体に相談してみましょう。

自治体の補助金を利用する際の注意点は、工事の着工前に申請を済ませることです。着工後や工事完了後の申請は認められないケースがほとんどです。

なお、申請時には以下の書類が必要になります。

・交付申請書
・工事見積書
・契約書
・登記事項証明書
・施工前写真
・納税証明書

書類を提出し、審査・交付決定を受けてから工事に着手する流れとなるため、業者への見積もり依頼と並行して、早めに自治体の建築課などへ相談しておくと安心です。

外壁塗装の助成金制度の詳しい内容は、以下の記事で解説しています。

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外壁塗装の助成金・補助金を解説!実施中助成金の調べ方と申請方法

火災保険の風災・雹災適用で補修費を補填する

外壁塗装に関わる費用は、火災保険の「風災・雹災(ひょうさい)補償」でカバーできる場合があります。火災保険では、台風による外壁材の破損や、ひょうによる屋根の穴あきなど、突発的な自然災害による損傷が対象です。

一方で、紫外線による色あせや塗膜の劣化といった経年劣化は補償の対象外となります。また、申請には「被害発生から3年以内」という期限があり、さらに損害額が契約上の免責金額を超えていないと、補償対象外となる点にも注意が必要です。

火災保険の申請の流れは、以下のとおりです。

1. 被害を確認したら保険会社へ連絡する
2. 修理業者から見積書を取得する
3. 被害箇所の写真とあわせて書類を提出する
4. 保険会社の現地調査を経て給付金が決定される

該当箇所の写真提出が求められるため、被害を確認したら複数枚写真を残しておきましょう。書類の様式や提出期限は保険会社ごとに異なるため、事前に確認しておくとスムーズです。

火災保険は毎年保険料を支払っていても、個人で申請しなければ補償は受けられません。台風後に外壁の破損を見つけた際は経年劣化と自己判断せず、証拠写真を残したうえで保険証券の補償内容を確認し、保険会社に相談しましょう。

火災保険を活用する際の申請手順や注意点は、以下の記事をご覧ください。

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外壁塗装で火災保険は適用される?条件や申請手順・注意点を解説

外壁塗装をできるだけ安くする方法

外壁塗装のお金がないときはどうする?費用の確保から安くする方法まで解説

外壁塗装の費用は資金の確保だけでなく、施工費用そのものを抑える工夫も必要です。足場代の削減や施工時期の選び方、塗料のグレード調整、相見積もりの活用などにより、品質を維持しながら総額を下げることが可能です。

費用を抑えるための具体的な方法を4つ紹介します。

・屋根と外壁の同時施工で足場代を削減する
・閑散期に施工を依頼して費用を交渉する
・塗料グレードの見直しで長期コストを抑える
・相見積もりは3社を目安に内容で比較する

組み合わせて活用すれば、総額で10〜30万円の削減も十分に見込めます。

屋根と外壁の同時施工で足場代を削減する

足場の設置・解体には人件費や資材の運搬費がかかり、1回の設置費用は15〜25万円が相場です。工事費用の約20%となるため、大きな割合を占める工程です。

屋根塗装と外壁塗装を別々のタイミングで施工すると、足場の設置がその都度必要になり、結果として2回分発生してしまいます。一方で、同時施工なら足場の組み立てと解体作業が1回で済むため、その分約20万円の削減が期待できます。

また、職人との打ち合わせ時間も効率化できるほか、個別の工期より短縮できる点もメリットです。さらに、屋根と外壁の色やデザインのバランスを全体で調整できるため、統一感のある仕上がりが期待できます。

屋根は地上からでは劣化状態が分かりにくいため、外壁塗装の見積もり時にあわせて屋根の点検も依頼しておくのがおすすめです。屋根の塗り替え時期が近い場合は、外壁塗装との同時施工を検討し、トータルコストを抑えましょう。

屋根塗装の費用感を確認したい方は、以下の記事で詳しく解説しています。

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屋根塗装の費用相場は30〜110万円|坪数・塗料別の総額と安く抑える方法を解説

閑散期に施工を依頼して費用を交渉する

外壁塗装の繁忙期は、気温や湿度が安定する春(3〜5月)と秋(9〜11月)で、業者の予約が集中します。一方で、夏や冬の閑散期は、キャンペーンや割引を実施している業者も多く、上手く活用すれば費用が抑えられるでしょう。

また、閑散期は値引き交渉に応じてもらいやすく、「閑散期で空きがあれば柔軟に対応いただけませんか」と、業者側の事情に配慮した伝え方を意識するとスムーズに交渉できます。

なお、真夏の高温や冬場の低温は塗料の乾燥に影響することがありますが、一般的には気温5℃以上・湿度85%以下であれば施工は可能です。そのため、天候や気温の条件を踏まえ、施工スケジュールを業者と事前に確認しておきましょう。

繁忙期を避けて施工時期を調整することで、費用面だけでなくスケジュールの柔軟性も確保しやすくなります。住宅ローンのボーナス返済や教育費など支出が重なりやすい時期を避け、家計に余裕のあるタイミングに合わせるのも一つの方法です。

塗料グレードの見直しで長期コストを抑える

塗料グレードを見直すことで、長期的なコストを抑えられます。塗料選びで迷ったら、初期費用ではなく30年間のトータルコストで比較してみましょう。

塗料グレード別の耐用年数や単価目安、塗り替え回数は以下のとおりです。

塗料グレード 単価(㎡) 耐用年数 30年間の塗替え回数
シリコン 約1,800〜2,800円 約10〜15年 2〜3回
フッ素 約3,000〜4,800円 約15〜20年 1〜2回
無機 約3,500〜6,000円 約20〜30年 1〜2回

シリコン塗料は初期費用を抑えやすく、耐用年数も10年以上あり、コストと性能のバランスに優れたグレードです。一方で、フッ素や無機塗料は初期費用が高いものの、塗り替え頻度が減るため、長期的にはメンテナンス費用の削減につながります。

築10〜15年で初めての塗り替えであれば、シリコン塗料でも十分対応可能です。ただし、築20年以上で下地の劣化が進んでいる場合は、耐久性の高いフッ素や無機を選ぶことで、次回の塗り替えまでのメンテナンス周期を延ばせます。

短期的な費用だけで低グレードの塗料を選ぶと、再塗装の頻度が増え、結果的に総コストが高くなる可能性があります。築年数や劣化状況を踏まえ、30年スパンで損をしないグレードを選びましょう。

塗料の種類や耐用年数、メンテナンス時期の目安は、以下の記事で詳しく解説しています。

▶関連記事
外壁塗装の耐用年数は?塗料別の目安とメンテナンスのタイミング

相見積もりは3社を目安に内容で比較する

外壁塗装の費用は業者によって差が出やすく、同じ工事内容でも見積もり金額が数十万円単位で変わることがあります。また、一社だけでは相場観が分からず、4社以上になると現地調査や打ち合わせの負担が大きくなり、かえって非効率になる場合があります。

そのため、3社を目安に同じ条件で相見積もりを取得しましょう。施工業者を比較する際は金額の安さだけで判断せず、以下の条件が揃っているかを確認することがポイントです。

・塗料の種類とグレードが同じ条件で比較できるか
・下塗り・中塗り・上塗りの3工程が明記されているか
・保証年数と保証の対象範囲が具体的に書かれているか

相場より極端に安い見積もりは要注意です。そのような業者は、工程の省略や低品質な塗料への差し替えが隠れている可能性があります。

金額だけに飛びつくと手抜き工事を招きかねないので、見積書の項目が「一式」でまとめられていないか、工程ごとの単価が記載されているかを必ずチェックしましょう。

お金がないときほど注意したい業者トラブル3選

外壁塗装のお金がないときはどうする?費用の確保から安くする方法まで解説

「少しでも費用を抑えたい」という気持ちに漬け込み、不適切な営業を行う業者も存在します。提示された見積もりが本当に適正価格なのか、それとも品質や内容に問題がないか、冷静な判断が求められます。

よくある業者トラブルは以下の3つです。

・訪問営業や激安チラシによる錯覚商法に巻き込まれる
・工程省略や時間短縮による手抜き工事が発生する
・下請け構造の中間マージンで費用が割高になる

こうした手口を事前に知っておくことで、契約前の不自然な見積もりにも気づきやすくなります。

1. 訪問営業や激安チラシによる錯覚商法に巻き込まれる

「今だけ半額」「モニター価格で施工します」といった訪問営業やチラシの文言には、あらかじめ定価を相場より高く設定し、割引後の金額をお得に見せる錯覚商法が潜んでいる可能性があります。

また、突然訪問してきた業者が外壁の劣化を指摘し「今日契約すれば半額」と即決を迫るケースも注意が必要です。国民生活センターにも年間約1万件にのぼる相談が寄せられています。(※)

「火災保険で無料になります」という勧誘には、慎重に対応しましょう。火災保険の対象は台風や雹などの自然災害による損傷に限られ、経年劣化による塗り替えは基本的に対象外です。

適用条件を確認しないまま契約を進めると、結果として全額自己負担になるケースも少なくありません。このような業者に外壁塗装を提案された場合は、その場で契約せず、相見積もりで相場を把握してから判断しましょう。

提示された金額が適正かどうかも見極めやすくなります。

(※)参照:国民生活センター|訪問販売によるリフォーム工事・点検商法

外壁塗装の悪質業者の手口と対策については、以下の記事も参考にしてください。

▶関連記事
外壁塗装詐欺のよくある手口と対処方法!火災保険や助成金という言葉に注意

2. 工程省略や時間短縮による手抜き工事が発生する

格安見積もりの中には、必要な工程を省略することで費用を抑えているケースがあります。外壁塗装では、以下の工程が基本です。

1. 足場組立
2. 補修・コーキング工事
3. 高圧洗浄
4. 養生
5. 外壁塗装(下塗り・中塗り・上塗り)
6. 付帯塗装
7. 足場解体
8. 清掃・完了

いずれかを省くと塗膜の密着性が低下し、早期の剥がれや雨水の浸入につながる可能性があります。特に高圧洗浄を省略した場合は、旧塗膜や汚れが残ったまま塗装することになるため、塗料がしっかり密着せず、劣化が早まる原因になります。

また、30坪程度の住宅では足場設置から解体までの工期は、7〜10日程度が一般的です。「3日で完了します」といった短工期の提案は、乾燥時間の短縮や工程の省略が行われている可能性もあるため注意が必要です。

契約前には、以下の点を確認しておきましょう。

・見積書に下塗り・中塗り・上塗りの3工程が個別に記載されているか
・工事期間が適切に確保されているか(目安:7日以上)
・工程ごとの施工写真を提出してもらえるか

特に施工写真の提出は、工程省略の防止につながる有効な対策です。事前に依頼し、契約内容に含めておくとより安心です。

3. 下請け構造の中間マージンで費用が割高になる

大手ハウスメーカーやリフォーム会社に外壁塗装を依頼する際、元請けから下請け構造に流れる場合があります。その過程で20〜40%の中間マージンがかかるため、同じ工事内容でも費用に差が出ることがあります。

メーカー経由と地元業者、一人親方の費用目安を確認しておきましょう。

契約形態 費用目安
大手メーカー経由 約100〜200万円
地元の塗装業者 約110〜180万円
一人親方 約70〜120万円

※30坪の外壁塗装の場合

見積もりを取る際は「自社の職人が施工するのか、下請けに出すのか」を必ず確認してください。地域密着型で自社職人を抱える業者なら、中間マージンが発生しないため、同じ塗料・同じ工程でも費用を抑えられる可能性があります。

また、業者選びの一つの目安として「1級塗装技能士」などの資格保有者が在籍しているかも重要なポイントです。資格保有者がいる業者は一定の施工技術が担保されているため、価格と品質のバランスを判断する材料になるでしょう。

外壁塗装のお金がないときによくある質問

外壁塗装のお金がないときはどうする?費用の確保から安くする方法まで解説

外壁塗装の費用や進め方について、多くの方が抱きやすい疑問をQ&A形式でまとめました。

・DIYで外壁塗装をすれば費用を抑えられますか?
・外壁塗装の費用を全額補助金でまかなえますか?
・外壁塗装に使えるローンの金利相場はどのくらいですか?
・外壁塗装の工期はどのくらいかかりますか?

疑問を解消して、安心して外壁塗装を検討しましょう。

DIYで外壁塗装をすれば費用を抑えられますか?

DIYの外壁塗装では、材料費や道具代を含めて30〜50万円程度に収まるケースもあり、プロに依頼するより費用を抑えられるように見えます。ただし、高所作業の危険性や仕上がりの品質、耐久性には注意が必要です。

DIYによる施工不良により2〜3年で塗膜が剥がれた場合、プロに再施工を依頼することになり、結果的に総費用が高くなるケースもあります。また、足場なしでの作業は転落などの重大な事故につながるリスクがあります。

そのため、短期的な費用だけで判断せず、耐久性や保証期間を含めて、長期的な視点で専門業者への依頼を検討しましょう。

外壁塗装の費用を全額補助金でまかなえますか?

外壁費用にかかる費用全額を補助金でまかなうことはできません。自治体の補助金は、上限10〜30万円が一般的です。

例えば、総額150万円の工事で30万円の補助金が支給されると、残りの120万円は自己負担となります。不足分は、自然災害による損傷であれば火災保険、資金が不足する場合はリフォームローンを併用して補うのが現実的です。

外壁塗装に使えるローンの金利相場はどのくらいですか?

無担保型リフォームローンの金利相場は、年1.7〜5%程度が一般的です。銀行系は低めの設定ですが、審査はやや厳しいめです。

信販会社は5%台と高い一方で、比較的審査が通りやすい傾向があります。また、住宅ローンの返済中であれば、借り換え時に塗装費用を上乗せできる有担保型を利用することで、金利を抑えられるケースもあります。

金融機関によって取り扱いのない場合があるため、利用を検討している方は事前に確認しておきましょう。

外壁塗装の工期はどのくらいかかりますか?

一般的な戸建て住宅の場合の工期は、7〜10日が目安です。ただし、雨天や強風の日は作業が中断されるため、梅雨時期など天候によっては長引く可能性があります。

そのため、天候による工期延長で追加費用が必要になるかも、契約前に確認しておきましょう。また、施工中は足場や養生の影響で、洗濯物の外干しや窓の開閉が制限されることがあります。

高圧洗浄や足場工事による騒音も発生するため、事前にスケジュールを把握し、室内干しの準備や近隣への挨拶を済ませておくとスムーズです。

外壁塗装はお金がなくても資金調達と費用削減を組み合わせて早めに動き出そう

外壁塗装のお金がないときはどうする?費用の確保から安くする方法まで解説

外壁塗装のお金がないときの資金確保の方法から、施工費用を抑える具体策、業者トラブルの回避法まで詳しく解説しました。

外壁の劣化は放置すると補修範囲が広がり、塗装で済んだ工事が張替えに発展するなど、結果的に費用が大きく膨らむリスクがあります。リフォームローンや自治体の補助金、火災保険を活用することで、手元資金が少ない場合でも外壁塗装に着手することは可能です。

ただし、費用面だけで施工業者を選ぶと、工程の省略や塗料グレードの変更といったトラブルにつながる可能性もあるため、見積書の内訳や保証条件は慎重に比較してください。

外壁塗装を検討している方は、相談から見積もりまで完全無料で利用できる、外壁塗装の適正価格診断サイト「外壁塗装の窓口」をぜひご活用ください。

全国4,000社以上の優良店から、条件に合った施工店を無料で紹介します。見積もり依頼後でも料金や施工店の対応に納得がいかなければ断れるので、気軽にご利用いただけます。

信頼できる施工店を見つけて、限られた予算でも安心して外壁塗装を進めましょう。

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