外壁塗装の費用相場を坪数・塗料・業者別に解説|損しない見積もり判断術

この記事では、坪数・塗料グレード・業者の種類・付帯部の塗装範囲の4つ条件をもとに、外壁塗装の費用相場を一覧表で整理しました。見積書で確認しておきたいチェックポイントも分かりやすく解説します。

また、補助金や火災保険を活用して費用を抑える方法も紹介していますので、外壁塗装を検討する際の参考にしてください。



外壁塗装の費用相場を左右する4つのポイント

外壁塗装の費用相場を坪数・塗料・業者別に解説|損しない見積もり判断術

外壁塗装の費用は、住宅の条件や施工内容によって大きく変わります。同じ規模の住宅でも、塗料の種類や業者の違い、塗装範囲によって金額に差が出ることも少なくありません。

ここでは、費用相場を左右する主なポイントを4つ解説します。

・塗装面積|延べ床面積から概算できる
・塗料のグレード|耐用年数と単価が変わる
・業者の種類|中間マージンに差が出る
・付帯部の塗装範囲|追加費用が発生する

4つの要因を把握しておくことで、自宅の条件に当てはめて費用の目安を算出しましょう。

塗装面積|延べ床面積から概算できる

外壁の塗装面積は、延べ床面積(建物の各階の床面積を合計した面積)に係数1.1〜1.4を掛けることでおおよその目安が算出できます。

・シンプルな構造の二階住宅:1.1程度
・バルコニー・出窓・張り出し屋根など凹凸が多い住宅:1.3〜1.4程度

延べ床面面積から算出した外壁面積の目安は、以下のとおりです。

坪数(延べ床面積) 係数1.2の場合 係数1.4の場合
30坪(約99㎡) 約118.8㎡ 約138.6㎡
40坪(約132㎡) 約158.4㎡ 約184.8㎡
50坪(約165㎡) 約198㎡ 約231㎡
60坪(約198㎡) 約237.6㎡ 約277.2㎡

算出した外壁の面積には、窓や玄関ドアなどの塗装しない開口部も含まれており、実際の塗装面積はこの数値より少なくなるのが一般的です。また、塗装面積の算出方法には公的な統一基準がなく、業者ごとに計算方法が異なる場合があります。

たとえば、建物の立面図から計算する業者もいれば、現場で実測して算出するケースもあります。上記の面積と比較し、見積書の概算値と10㎡以上の差がある場合は、算出根拠を業者に確認するとよいでしょう。

塗料のグレード|耐用年数と単価が変わる

塗料のグレードによって単価や耐用年数が変わるため、次回の塗り替え時期にも差が出ます。主なグレードの種類と、単価、耐用年数の目安は以下のとおりです。

塗料グレード 単価目安/㎡ 耐用年数
シリコン 約1,800〜2,800円 約10〜15年
ラジカル制御型 約1,800〜4,000円 約12〜18年
フッ素 約3,000〜4,800円 約15〜20年
無機 約3,500〜6,000円 約20〜30年

戸建てリフォームで広く普及しているのが、汚れにくさと価格のバランスが良い「シリコン塗料」です。また、塗膜の劣化原因となるラジカルの発生を抑える成分を配合した「ラジカル制御型塗料」は、シリコン塗料よりも耐用年数が2〜3年ほど長く、コスパよく塗り替えサイクルを延ばせる可能性があります。

さらに耐候性の高い塗料として、密着性が高く光沢を長期間維持できる「フッ素塗料」や、ガラスなどの無機物を配合することで紫外線による劣化を抑えられる「無機塗料」があります。無機塗料は初期費用は他の塗料に比べて高額ですが、寿命が長いため将来的な塗り替え回数を減らせる点がメリットです。

2026年現在は原油価格の影響で、塗料価格は全体的に上昇傾向にあるため、初期費用だけでなく耐用年数も含めて塗料を選ぶとよいでしょう。

無機塗料の詳しい内容は以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

関連記事
無機塗料とは?耐用年数や価格相場と、外壁塗装に取り入れるメリットを紹介

業者の種類|中間マージンに差が出る

業者の種類によっては中間マージンに大きく差が出るため、注意が必要です。業者タイプの特徴と中間マージンの費用目安は以下のとおりです。

業者タイプ 特徴 中間マージン目安
地元の塗装専門業者 職人が直接施工するため中間コストが発生しない 0%(自社施工)
大手リフォーム会社・ハウスメーカー 全国対応が多く保証体制は手厚い一方で、価格はやや高め 約10〜30%
訪問販売業者 相場より高額な見積もりが提示されるケースもある 約30〜50%

ハウスメーカーやリフォーム会社は、保証の安心感がある反面、下請けへの委託費が上乗せされるため、費用は高くなる傾向です。

一方、自社施工の専門業者は営業から塗装まで一貫対応するため、中間マージンが発生しません。地域密着でアフター対応が早い点も強みです。

特に注意したいのが訪問販売です。国民生活センターには、外壁塗装の高額請求や契約トラブルに関する相談が多く寄せられています。

その場で契約するのは避け、複数社の相見積もりを比較して業者を選びましょう。

参照:消費者トラブルFAQ【外壁塗装】作業後すぐに、塗り残しや塗りムラがあることに気づいた。塗装をやり直してほしい。 | 国民生活センター

付帯部の塗装範囲|追加費用が発生する

見積もりで見落としやすいのが、雨樋・軒天・破風板・雨戸・シャッターボックスなどの付帯部の塗装費用です。外壁本体とは別に費用がかかることが多く、付帯部だけで約5〜20万円追加されるケースもあります。

主な付帯部の単価目安は以下のとおりです。

付帯部 単価の目安
雨樋 約800〜1,500円/m
軒天 約900〜1,500円/㎡
破風板 約800〜1,500円/㎡
雨戸・戸袋 約2,000〜5,000円/枚
シャッターボックス 約2,000〜3,000円/1箇所

見積書に付帯部の詳細が記載しておらず、「外壁塗装一式」とだけ書かれている場合は要注意です。付帯部が含まれているか不明確なまま契約すると、追加費用が発生することもあります。

業者には「付帯部はどこまで含まれているのか」を事前に確認しておきましょう。部位別に記載された見積書を用意してもらうことで、追加費用に関するトラブルを防ぎやすくなります。

坪数別・塗料別・業者別・付帯部別の費用相場一覧

外壁塗装の費用相場を坪数・塗料・業者別に解説|損しない見積もり判断術

坪数・塗料グレード・業者タイプ・付帯部の4条件をもとに、外壁塗装の費用相場を比較表で整理しました。手元の見積もりと照らし合わせることで、提示された金額が相場範囲かどうかの判断がつきやすくなります。

・坪数別|20坪〜60坪の費用相場
・塗料グレード別|30坪住宅の費用比較
・業者タイプ別|30坪住宅の費用比較
・付帯部の有無|30坪・40坪総額比較

坪数別|20坪〜60坪の費用相場

自宅の坪数からおおよその費用を把握できるよう、20坪〜60坪までの外壁塗装の相場を表にまとめました。

坪数(延べ坪数) 塗装面積 費用総額
20坪 約80㎡ 約40〜100万円
30坪 約120㎡ 約60〜110万円
40坪 約160㎡ 約80〜120万円
50坪 約200㎡ 約100〜150万円
60坪 約240㎡ 約130〜190万円

延べ坪数とは、1階と2階を合計した床面積のことを指します。たとえば、1階が20坪、2階が10坪なら延べ坪数は30坪です。

なお、坪数から算出した費用はあくまで目安です。実際の塗装費用は塗装面積や塗料の種類、地域の単価によって変動します。

正確な金額を把握するには、3社程度から相見積もりを取り、地域の相場を確認するとよいでしょう。

30坪住宅の場合の費用相場は、以下の記事で塗料種類別に詳しく解説しています。

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【2025年最新】外壁塗装30坪の費用はいくら?塗料別に相場と内訳を解説

塗料グレード別|30坪住宅の費用比較

30坪の外壁塗装では、選ぶ塗料グレードによって費用総額はおよそ70万〜160万円程度まで幅が出ます。塗料グレード別の費用を比較してみましょう。

塗料 単価/㎡ 30坪費用総額
シリコン 約1,800〜2,800円 約75〜85万円
ラジカル制御型 約1,800〜4,000円 約70〜90万円
フッ素 約3,000〜4,800円 約90〜140万円
無機 約3,500〜6,000円 約110〜160万円

長期的なコストを考える場合は、塗り替え回数にも注目する必要があります。例えば30年間で比較すると、シリコンなら約3回、フッ素は約2回の塗り替えが目安です。

仮に、シリコン塗料が80万円、フッ素塗料が90万円とすると、将来的に以下の費用がかかります。

塗料の種類 1回あたりの費用 塗り替え回数 30年間の総額
シリコン 80万円 3回 240万円
フッ素 90万円 2回 180万円

このように塗り替え回数によって、フッ素塗料の方が約60万円安くなる計算です。1回あたりの費用差は10万円程度でも、塗り替え回数が減ることで足場代や施工費を抑えられるため、長く住む予定の住宅では高耐久塗料を選ぶメリットもあります。

塗料別の耐用年数については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

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外壁塗装「耐用年数30年」は本当?塗料・外壁材・シーリング別の耐用年数

業者タイプ別|30坪住宅の費用比較

業者タイプ別の30坪の外壁塗装の費用目安は、以下のとおりです。

業者タイプ マージン率 30坪費用
地元の塗装専門業者 0%(自社施工) 60〜110万円
大手リフォーム会社・ハウスメーカー 約10〜30% 66〜143万円

ハウスメーカーやリフォーム会社などではマージンがかかるため、地元の塗装専門業者に比べると、30万円近く差が出やすい傾向です。

ハウスメーカーでは保証や窓口が一本化される安心感はありますが、実際の施工は地元の塗装業者が担当するケースも多く見られます。一方、自社施工の塗装専門業者は中間マージンが発生しないため、比較的費用を抑えられるでしょう。

ただし、業者によって施工品質や保証内容に差があるため、依頼する際は施工実績や施工写真、保証年数、保証範囲などを事前に確認しておくと、業者を選びやすくなります。

工務店とハウスメーカーの違い、メリット・デメリット、選び方のポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。

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工務店とは?ハウスメーカーとの違いやメリット・デメリット、選び方を解説

付帯部の有無|30坪・40坪総額比較

外壁のみの見積もりと付帯部を含めた見積もりでは、以下のように総額に大きな差が発生します。30坪と40坪の場合の総額料金の違いは、以下のとおりです。

項目 30坪 40坪
外壁のみ 約60〜110万円 約80〜120万円
付帯部込み 約75〜140万円 約90〜145万円

例えば、業者Aは外壁のみで75万円、業者Bは付帯部込みで90万円という場合、一見すると業者Aのほうが安く見えます。しかし、Aの見積もりに付帯部の費用を追加すると、結果として総額がBより高くなるケースもあります。

見積もりを比較する際は、雨樋・軒天・破風板・コーキングの項目が含まれているかを、1社ずつ確認しましょう。

損しないための見積書の確認項目4つ

外壁塗装の費用相場を坪数・塗料・業者別に解説|損しない見積もり判断術

費用相場を把握したら、次のポイントを押さえて見積書の内容を確認しましょう。

1. 塗料名・塗布面積・塗り回数が明記されているか
2. 足場代が独立項目として記載されているか
3. 「一式」表記が多くないか
4. 保証内容とアフターサービスが明記されているか

記載内容が曖昧な見積書は追加請求につながるリスクが高くなるため、注意が必要です。

1. 塗料名・塗布面積・塗り回数が明記されているか

見積書の塗料欄には、以下が明記されているかを確認しましょう。

・メーカー名
・商品名
・塗布面積(㎡)
・塗り回数

塗料の記載例は、以下のとおりです。

項目 記載例
塗料名 日本ペイント「パーフェクトトップ®Si」
塗布面積 120㎡
塗り回数 3回(下塗り・中塗り・上塗り)

「シリコン塗料」とだけ書かれている場合、メーカーや商品によって単価や耐用年数が異なるため、実際の塗料グレードを判断できません。メーカー名や商品名まで記載されているかを確認しましょう。

見積書に記載された面積が適切かどうかも重要な確認ポイントです。坪数別の塗布面積の目安は以下のとおりです。

坪数 塗布面積の目安
10坪(33㎡) 約36㎡~56㎡
20坪(66㎡) 約72㎡~112㎡
30坪(99㎡) 約108㎡~168㎡
40坪(132㎡) 約145㎡~224㎡
50坪(165㎡) 約181㎡~280㎡

塗布面積は㎡単位で記載されるのが一般的です。見積書の塗布面積が、坪数と大きくかけ離れていないかも確認しておきましょう。

塗り回数は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本工程です。2回塗りに省略されていれば耐久性が落ち、数年後に再塗装が必要になるリスクがあります。

塗料欄の記載が不明確な場合は、他の項目でも詳細が省略されている可能性があるため、業者の信頼性を判断する目安として、しっかり確認しておきましょう。

見積書の費用内訳や読み解き方については、以下の記事で確認できます。

関連記事
【2025年最新版】外壁塗装のリアルな費用相場と見積書の読み解き方

2. 足場代が独立項目として記載されているか

見積書では、足場代が独立した項目として記載されているかも重要なポイントです。足場の設置と解体には費用がかかるため、本来は外壁塗装費とは別項目で記載されるのが一般的です。

訪問営業などで「足場代無料キャンペーン」と説明される場合もありますが、実際には塗料費や人件費に上乗せされ、総額の中で調整されているケースが少なくありません。

30坪の住宅では、足場の設置・解体に15〜25万円程度かかります。足場費用を確認する際は、次の点をチェックしてください。

・足場代が独立項目で記載され、㎡単価と面積が明示されているか
・単価が700〜900円程度の範囲に収まっているか

見積書に足場代の記載がない場合は、どの項目に含まれているのかを業者に確認し、書面で説明を受けておくと安心です。

3. 「一式」表記が多くないか

見積書に「一式」と書かれた項目が3つ以上ある場合は、注意が必要です。費用の内訳が分からないため、他社の見積もりと比較しにくくなります。

信頼できる業者は、足場組立・高圧洗浄・下塗り・中塗り・上塗りといった工程ごとに、㎡単価と施工数量を基に金額を算出します。

「一式」といった表記が多い見積書を受け取った場合は、各工程の単価と数量を記載した見積書の提出を依頼しましょう。快く再提出してくれる業者であれば信頼できますが、対応を渋る場合は依頼先を見直すことも検討してください。

外壁塗装の見積書で注意すべきチェックポイントや、信頼できる業者の選び方については、以下の記事でも詳しく解説しています。

関連記事
外壁塗装の見積書4つのチェックポイント!内訳の見方と業者選びの注意点

4. 保証内容とアフターサービスが明記されているか

見積書や契約書では、保証内容とアフターサービスが明記されているかも重要なポイントです。外壁塗装の保証には、主に自社保証とメーカー保証の2種類があります。

保証内容の違いは、以下のとおりです。

保証の種類 特徴 保証期間
自社保証 施工品質を担保する保証制度 3〜10年程度
メーカー保証 塗料の製品性能に対する保証 3〜10年程度 ※塗料の種類により異なる

自社保証は、塗膜の剥がれや膨れなど施工が原因の不具合に対応します。

メーカー保証は塗料自体の欠陥が原因の場合に適用されますが、認定施工店による施工が条件となることが多く、施工ミスによる不具合は対象外になるのが一般的です。

契約前には、次の3点が書面で明示されているかを確認しましょう。

・保証期間
・保証対象となる範囲
・免責事項(保証対象外の条件)

口頭での「10年保証します」という説明だけでは証拠が残りません。必ず書面で保証書を発行してもらいましょう。

外壁塗装の費用を抑える5つの方法

外壁塗装の費用相場を坪数・塗料・業者別に解説|損しない見積もり判断術

外壁塗装の費用は、工夫次第で負担を抑えられる場合があります。主な方法は次の5つです。

1. 相見積もりで適正価格を把握する
2. 自治体の補助金・助成金を工事前に申請する
3. 火災保険の風災・雹災補償を活用する
4. 屋根塗装との同時施工で足場代を1回にまとめる
5. 閑散期の夏や冬を狙って依頼する

複数の方法を組み合わせることで、費用を抑えられる可能性があります。

1. 相見積もりで適正価格を把握する

適正価格を判断するには、必ず3社以上から同条件の見積もりを取得しましょう。塗料の種類・塗布面積・塗り回数・足場の仕様・付帯部の範囲など比較する項目が揃っていないと、正確な比較ができません。

ハウスメーカーや大手リフォーム会社は中間マージンが上乗せされるため、同じ工事内容でも総額に数十万円の差が出る場合があります。そのため、業者選びでは、自社施工の地元塗装店を1社を含めるのがおすすめです。

さらに、業者の信頼性を確認するために、次の項目もチェックしておくと安心です。

確認項目 チェック内容
資格・実績 1級塗装技能士(国家資格)の在籍有無、過去の施工写真の提示
保証内容 保証の年数・対象範囲が書面で明示されているか
口コミ・評判 Googleマップや口コミサイトで極端に低い評価がついていないか

上記に加えて、保証内容やアフターサービス、対応可能なエリアなども含めて総合的に判断すると、安心して依頼できる業者を選びやすくなります。

国土交通省の建設業者検索システムでは、建設業許可の有無を確認することもできます。できるだけ多くの情報を集めて、判断しましょう。

参照:建設業者 検索|国土交通省

2. 自治体の補助金・助成金を工事前に申請する

外壁塗装をはじめ住宅リフォームでは、多くの自治体が補助金や助成金を設けています。支給額の目安は工事費の10〜50%、上限10万〜30万円が一般的です。

申請する際は、事前に以下の内容を押さえておきましょう。

確認項目 内容
工事着手前に申請 着工後の申請は対象外になる
受給までの期間を把握 申請から入金までは1〜3ヶ月かかることが多いため、スケジュールに余裕を持たせる
自治体ごとの条件を確認 要件や募集期間は市区町村によって異なるため、公式サイトや窓口で最新情報をチェック

補助金や助成金を活用すれば、自己負担を大幅に抑えられるケースもあります。

助成金や補助金の調べ方、申請方法については以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事
外壁塗装の助成金・補助金を解説!実施中助成金の調べ方と申請方法

3. 火災保険の風災・雹災補償を活用する

外壁塗装の費用を抑える方法として、火災保険の風災・雹災補償を活用できる場合があります。

保証対象は、以下の症状の場合です。

補償対象 台風や強風による外壁材の破損
雹(ひょう)による外壁のへこみ・割れ
補償対象外 経年劣化によるチョーキング(白い粉の発生)や塗膜の剥離

経年劣化による破損や剥がれは、補償の対象外になるため注意が必要です。火災保険を受給するには、以下の条件が求められます。

・損害発生から3年以内に請求すること
・修理費用が免責金額を超えていること

火災保険を利用する際は、損害が発生した日の翌日から3年以内の申請が必要です。そのため、外壁にひび割れや破損などの損傷を見つけたら、被害状況が分かる写真を複数枚撮影し、速やかに保険会社に連絡しましょう。

経年劣化ではなく自然災害による損傷と認定されれば、修理見積書の提出後に保険金が支払われます。また、条件次第では、自治体の補助金と併用することも可能です。

4. 屋根塗装との同時施工で足場代を1回にまとめる

屋根と外壁を同時に塗装すれば、足場代は1回分で済み、費用を節約できるのがメリットです。外壁塗装のみと屋根塗装と同時施工の場合の総費用の目安は以下のとおりです。

・外壁塗装のみ:約127万円
・屋根塗装と同時施工:約142.5万円

別々に依頼した場合と比べて、約20万円前後安くなる計算です。ただし、屋根の劣化がほとんどない段階で無理に同時施工する必要はありません。

費用節約は、あくまで両方の施工が必要な場合に有効です。施工するタイミングもあわせて業者に相談しておきましょう。

屋根の施工手順や注意点を詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事
屋根葺き替えの流れと注意点|瓦・ガルバリウム・スレート別の交換ポイント

5. 閑散期の夏や冬を狙って依頼する

外壁塗装の繁忙期は春(3〜5月)と秋(9〜11月)で、予約が集中し料金も高めになりやすい時期です。

一方、梅雨時期から夏場(6〜8月)や寒さが厳しい冬場(12〜2月)は依頼が少ないため、割引や価格交渉に応じてもらいやすい傾向です。

ただし、真夏は直射日光の影響で塗膜の表面が乾きやすく、内部が乾燥しにくい「表面乾燥」が進みやすくなります。

また、冬場も気温5℃以下では乾燥に時間がかかるため、作業が予定通り進まないことがあります。

スケジュール通りに施工が進まないと、窓を開けられない期間が長くなる、駐車スペースや庭の使用が制限される、洗濯物が干せないなど日常生活に支障が出る可能性があります。

天候による工期延長のリスクについても、事前に業者に確認しておきましょう。

外壁塗装の費用に関するよくある質問

外壁塗装の費用相場を坪数・塗料・業者別に解説|損しない見積もり判断術

最後に、外壁塗装に関する5つのよくある質問に回答します。

地域によって費用相場は変わるか

外壁塗装の費用は地域によって差があります。都市部は人件費や資材費が高いため、地方に比べて10〜30%ほど高くなる傾向です。

30坪の住宅で比較すると、以下のとおりです。

施工エリア 費用目安
首都圏 約90〜190万円
関西エリア 約95〜154万円
地方都市 約110万円

地域の適正価格を把握するには、同条件で地元業者3社から相見積を取るのが確実です。

塗装を先延ばしにするとどうなるか

軽度のチョーキングやひび割れの段階であれば、塗装費用に加えて下地費用に3~5万円程度で対応できます。ただし、塗装を先延ばしにして損傷が構造部分まで進むと、外壁の張り替えが必要となり、170~250万円ほどの出費になることもあります。

自宅の外壁に以下のような症状が出ていないか、事前に確認しましょう。

症状 状態・特徴
チョーキング 壁を手で触ると白い粉がつく
ひび割れ 幅0.3mm以上のクラックが目視で確認できる
塗膜の剥がれ 塗料が浮き上がりめくれて細かいひび割れが生じる
カビ・コケ 日当たりの悪い北面に黒ずみや緑色の付着物がある

いずれか1つでも該当する場合は、軽度な損傷のうちに早めに業者へ点検を依頼しましょう。

足場の種類で費用は変わるか

足場代は、足場の種類や建物の立地条件によって変動します。種類別の費用単価は、以下のとおりです。

足場の種類 特徴 単価(/㎡)
くさび式足場 一般住宅塗装で最も使われている標準タイプ 約650〜1,200円
単管足場 狭い敷地や変形地でも設置可能 約700〜1,200円
枠組足場 大型建物や工事規模が大きい建物向け 約900〜1,500円

30坪住宅の足場面積はおおむね200㎡前後で、総額は15〜25万円が目安です。足場の種類は建物の立地条件や形状によって決まることが多いと覚えておきましょう。

下地補修費はどのくらいかかるか

下地補修が必要な場合の費用目安は、次のとおりです。

補修内容 費用目安
軽度のひび割れ補修 約1〜3万円/箇所
広範囲の補修 約10万円以上
コーキングの全面打ち替え 約25〜39万円(打ち替え工法により異なる)

見積もりを依頼する際は、「補修が必要な箇所と範囲」「追加費用が発生する条件」の2点を業者に確認しておくと、想定外の出費を防げます。

2026年の物価高騰は費用相場にどう影響するか

外壁塗装パートナーズの「外壁・屋根塗装の費用相場」によると、外壁塗装の平均価格は2022年の113万円から約14万円上昇し、2026年には127万円(※1)に達しています。価格が上昇する背景には、原油高や円安による塗料メーカー各社の価格改定があります。

関西ペイント販売は2025年7月に5〜20%の値上げを発表(※2)しており、職人不足による人件費の上昇も重なっています。今後も上乗せ金額を想定しておくのが現実的でしょう。

(※1)参照:【2026年最新版】外壁・屋根塗装の費用相場に関する実態調査結果|FNNプライムオンライン
(※2)参照:製品の価格改定について|関西ペイント販売株式会社

外壁塗装の費用は相場を知ることで適正価格を判断できる

外壁塗装の費用相場を坪数・塗料・業者別に解説|損しない見積もり判断術

外壁塗装の費用相場を、坪数・塗料・業者・付帯部の4つの条件から徹底比較しました。適正価格で工事をおこなうには、見積書の事前確認が欠かせません。

相見積もりで地域の相場価格を把握し、塗料名・塗布面積・塗り回数が明記された見積書かどうかを必ず確認しましょう。ただし、安さだけで施工店を選ぶと、品質面で後悔する場合もあります。

外壁塗装を検討している方は、相談から見積もりまで完全無料で利用できる、外壁塗装の適正価格診断サイト「外壁塗装の窓口」を活用するのがおすすめです。全国4,000社以上の優良施工店から、あなたの地域に合った業者を無料で紹介してもらえます。

料金や対応に納得がいかなければ断れるため、安心して利用できます。適正価格を把握したうえで信頼できる施工店を見つけ、納得のいく外壁塗装を実現しましょう。

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